以前の記事で、運転免許一発試験(飛び込み試験)とは何か、その難易度や費用はどのようになっているのかご紹介しました。
なになに…?「一発試験の難易度や費用はわかったけれど、自分は一発試験に向いているのか、今ひとつ自信が持てない」という声が聞こえますね。
そんな声にお応えして、この記事では一発試験をオススメできる人とオススメできない人、それぞれの特徴をリストアップして解説していきます。
一発試験を受験してみたいという方は、よかったら参考にしてくださいね。
こんな方には一発試験がオススメ!
とにかく安く運転免許を取得したい
一発試験の一番のメリットは、なんといっても安く運転免許を取得できることです。
運転免許一発試験の解説記事でもお伝えした通り、すべての試験を1回で合格して最低限の費用で取得する場合、3万円未満で免許を取得できます。
実際のところ試験が厳しいこともあり一発で合格することはかなり難しいのですが、1回の受験料は3000~4000円ですので、多少受験回数が増えてもかなり安いことに変わりはありません。
なぜこんなに安いのかと言うと、運転・学科講習の代金がいっさい必要ないからです。
逆に言えば、運転の練習をしたい場合は自費で運転講習などを受ける必要があります。
自分で練習できる環境(車、土地、指導者)を確保できない場合、必ずしも安いとは言い切れないので注意が必要です。
私は練習の費用がかさみ、結局20万円以上かかってしまいました…。
運転経験があるor運転技能に自信がある
過去に免許を持っていたり、他種の運転免許を取得していたりする方であれば、練習に必要な時間が短く済み、その結果費用も抑えることが可能です。
ちなみに、私が一発試験を受験した時は、かなり受験者の年齢層が高めだと感じました。そのうち数人にお話しを伺うことができましたが、ほとんどの方は免許の取り消しや失効によって再取得を目指しているとのことでした。
ただし、運転経験があるからと言って油断は禁物です。一発試験の難易度は高く、道路交通法に則って安全かつ円滑な運転ができているか厳しくチェックされます。むしろ、長年の運転のクセでなかなか合格できない可能性もあります。
自動車教習所で何時間もの講習を受けたくない
教習所での講習が面倒だというのも、一発試験を受験する方の理由の一つと言えるでしょう。
教習所での講習には学科講習と技能講習が含まれます。
教習所の学科講習は、受験などの時に自分で勉強することが得意だった人であれば、ほぼ必要のない時間だと思います。
運転のために必要な知識は、わざわざ授業を受けに行かずともネットや書籍にゴロゴロ転がっていますし、ほとんどお金をかけずに身に付けることが可能です。
自分で勉強できる方であれば、最初から人に教わる必要は無いと思います。
教習所の技能講習も、運転経験がある方であればほとんど不要です。発進と停車からやり直させられるなんてばかばかしいと考える方も多いでしょう。
ただし、いわゆる「悪いクセ」が無いかチェックしてもらうために、一度自動車練習場で教官に見てもらうことがおすすめです。
また、運転未経験でも要領の良い人にありがちなのが、「スキルは十分身に付いているのに、教習所の技能講習をあと数回受けなければならない」という状態です。
特にAT限定で免許を取得した方であれば、技能講習の最後の方は消化試合みたいな感じだな…と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
メンタルが強い
メンタルの強さは非常に重要です。
一発試験の合格率は非常に低く、一説では5%や14%などと言われています。
よほど運転が得意な方でなければ何回も試験を受験することになるため、「本当に合格できるのか…?」と自問自答することは一発試験のお約束と言えるかもしれません。
特に運転経験ゼロから一発試験を受ける方のプレッシャーは半端なものではありません。もし一発試験をあきらめて教習所に通うことになったら、これまでかかった講習代や受験費用に加え、さらに教習所の料金をイチから支払うことになるからです。
また、仮免許の受験時は「いつか受かるから大丈夫」という精神でもいいのですが、本免許(路上試験)の時はそう簡単にはいきません。
仮免許の有効期間が6ヶ月なので、その間に本免許の技能試験に合格できなければ、もう一度仮免許から取り直しとなります。
(仮免許からやり直せばいいか、という気持ちになれればよいのですが、あの厳しい試験をもう一度受けたいと思う人はいないでしょう)
会話やブログなどのネタを作りたい
98%以上の人が自動車教習所に通う現代では、一発試験での免許取得というのは立派なコンテンツ力、あなたの価値となりえます。
自動車を運転するという日常にありふれたシーンの途中、車内で会話のネタが尽きた時。必殺技である「自分、実は飛び込みで免許取ったんだ」が使えるのです。
また、こうして私がブログにまとめているように、あなたの免許取得エピソードをネットに発信することだってできます。私はブログのネタにするために一発試験を受験したわけではありませんが。
ただ、ネタ作りだけを目指して一発試験に挑むのは、間違いなくコスパが悪いです。あくまでも副次的に得られるものだと思っておくのがよいと思います。
こんな方には一発試験はオススメできません(教習所がオススメ!)
お金や時間がかかってでも、安心して免許が取りたい
お金や時間に余裕のある方であれば、苦しい思いをして一発試験に挑む意味は無いでしょう。
一発試験がいくら安いと言っても、浮くのはせいぜい10万円程度です。私からすると大金ですが、生活に余裕のある方であれば、まあいいかと思える金額なのではないでしょうか。
また、教習所では何時間という学科講習を受けなければなりませんが、時間に余裕のある方なら問題ないと思います。教習所で確実に免許を取るほうがよいです。
運転に自信が無い
たとえ運転経験のある方が免許を再取得するとしても、必ずしも運転に自信があるとは言い切れませんよね。
免許を持っていた時に危なっかしい運転をしていただとか、ペーパードライバーの期間が長かったなどという方であれば、教習所でイチから練習する方が良いかもしれません。
一発試験で教習所並みの運転練習時間を確保しようとすると、結局教習所に通うのとほとんど変わらない金額になってしまいます。一発試験は運転の練習にかかる費用を抑えられるからこそ安いのですが、そのメリットを生かせないのです。
試験を何度も受けたくない、または受けられない
「一発試験」という名前ですが、技能試験は一発では済まないと考えておく方がよいです。
特に路上試験では、交通状況などによって難しい判断をしなければならない場面も多いです。運転のうまい方でも、一瞬の判断ミスで即不合格になることだってあるのです。正直、運の要素もからんできます。
たとえ合格できる実力のある方でも、運悪くずっと落ち続けることだってありえます。そのたびに平日の試験に合わせて日程を調整し、仕事・学業・趣味を犠牲にしなければいけなくなります。
平日に何度も受験することが難しいのであれば、一発試験への挑戦は見送った方がよいかもしれません。
メンタルが弱い
私は仮免許・本免許ともに4回目の試験で合格できたのですが、メンタルが弱く、途中であきらめかけた時がありました。
「これほど合格できないものなのか…試験を受けるたびに運転が下手になっている気がするし、もう無理なんじゃないか」と思い悩んでいたのを覚えています。
不合格になるたびに追加の費用がかかってしまうというプレッシャーがありますし、仮免許の6ヶ月の期間内に本免許試験に合格できるか?という時間との戦いも厳しかったです。
私は家族に金銭面を含めて応援してもらえたので、なんとか合格までこぎつけることができましたが、孤独な戦いだとかなり辛いと思います。
まとめ
以上、運転免許一発試験(飛び込み試験)をオススメできる人と、オススメできない人の特徴をリストアップしました。一発試験に挑もうか悩んでいる方は参考にしてくださいね。